「受けなきゃとは思うけれど、なんだか怖くて、つい後回しにしてしまう」。
40代を過ぎて、乳がん検診にそんな気持ちを抱いている方は、きっと少なくないのではないでしょうか。
この記事は、検診で「要精密検査」「再検査」を経験した私が、当事者の目線で、検診のありのままをお話しするものです。
少し先にお伝えしておくと、怖くても、受けてみる価値はきっとあります。読み終える頃に、あなたの気持ちが少しでも軽くなっていたらうれしいです。
※本記事は体験にもとづく情報のご紹介です。診断や治療については、必ず医療機関にご相談くださいね。
乳がん検診はなぜ大切?早期発見で、その後が変わる
日本人女性の乳がんは、40代ごろから増えていくといわれています。だからこそ、40代からの検診が大切にされているのですね。
検診のいちばんの意味は、やはり「早期発見」にあります。
乳がんは、ステージ0〜Iのような早い段階で見つかると、5年生存率はおよそ95〜99%とされています。
進行してから気づくのと、検診で早めに見つけられるのとでは、その後の道のりがずいぶん変わってくるのです。
乳がん検診は何歳から?どのくらいの頻度で?
厚生労働省の指針では、乳がん検診は**40歳以上の女性を対象に、2年に1回、マンモグラフィ(乳房エックス線検査)**で受けるのが基本とされています。
「毎年じゃなくても大丈夫かな?」と心配になるかもしれませんが、毎年と2年に1回とで、乳がんによる死亡率を下げる効果に大きな差はない、という研究結果が根拠になっているそうです。
まずは2年に1回のペースから、と考えると気持ちがラクかもしれません。
マンモグラフィとエコー、どちらを受ける?
代表的な検査は、大きく2つあります。
- マンモグラフィ:小さな石灰化を見つけるのが得意で、住民検診の中心になっています。
- エコー(超音波):乳腺密度の影響を受けにくく、乳腺が発達している方にも向いていることがあります。
どちらが合っているかは、年齢や乳腺の状態によっても変わってきます。
迷ったときは、検診先の先生に気軽に相談してみると安心ですよ。
費用はどのくらい?無料クーポンや自治体検診も
全額自己負担の場合の目安は、マンモグラフィが約5,000円前後、エコーが約3,500円前後、両方受けると1万円前後くらいです。
一方で、自治体が行う住民検診なら、40歳以上を対象に無料〜3,000円程度で受けられることが多いです。
まずはお住まいの自治体の検診制度をのぞいてみるのが、いちばん取り入れやすい方法かなと思います。
検診は痛い?怖い?――当事者としての正直な気持ち
ここからは、私自身の体験をお話しします。
正直にお伝えすると、マンモグラフィは私にとってなかなか痛かったです。
「思ったより平気だった」という声もありますが、私の場合は我慢というより、けっこう痛みを感じました。
これから受ける方には、痛みがあることもあると、正直にお伝えしておきたいなと思います。
ただ、当日の流れそのものはスムーズで、あっという間でした。
スタッフの方の対応がとても丁寧で、緊張していた私も、ほっと安心して受けられたのはありがたかったです。
痛みはあったけれど、時間も雰囲気も含めて、「もう二度と嫌」というほどではありませんでした。
そして受けたあとの気持ちですが、怖さがすっかり消えたわけではありません。
それでも、「受けて良かったな」という思いのほうが、しっかり残りました。
怖い気持ちと「受けて良かった」は、両立していいんだなと、私は自分の体験を通して感じています。
「要精密検査」でも、乳がんとは限りません
私がいちばんお伝えしたいのは、ここです。
検診で「要精密検査」と言われると、思わず頭が真っ白になってしまいますよね。
でも、要精密検査になった方が、そのまま乳がんと診断されるわけではありません。
実際、検診で「要精密検査」となるのは受診者のうち数%ほどで、そのなかで実際に乳がんが見つかる方は、さらに一部にとどまります。
要精密検査は「念のため、もう少し詳しく調べてみましょうね」という段階で、精密検査では細胞診や組織診などで、より詳しく確認していきます。
とはいえ、頭では分かっていても、通知が届いたときの私は、つい最悪のことばかり考えて、すっかり不安になってしまいました。
ネットで調べれば調べるほど、かえって落ち着かなくなってしまって。
もし同じように検索しては落ち込んでいる方がいたら、「その気持ち、痛いほど分かります」とそっとお伝えしたいです。
私の場合、精密検査の結果は脂肪腫と血液が混ざったもので、今回は異常なしでした。
あれほど不安だった日々が、結果を聞いた瞬間に、ふっと軽くなったのを覚えています。
受けてよかったと心から思うのは、白黒がついて、安心できたことです。
不安をかかえたまま過ごすより、きちんと調べて、はっきりさせたほうが、心はずっと軽くなるのだなと実感しました。
検診にも、いいところと注意したいところがあります
正直にお話しすると、検診にも限界はあります。
がんがあるのに見つけられない「偽陰性」、がんがないのに引っかかってしまう「偽陽性」、そしてごくわずかな被ばくです。
それでも、早期発見という大きな安心を思えば、受けてみる価値は十分にあると、私は感じています。
おわりに|まずは、小さな一歩から
- 40代以上は、2年に1回のマンモグラフィ検診が基本
- 早期発見なら、その後が大きく変わる
- 「要精密検査」=乳がん、ではない
- 自治体の住民検診なら、費用を抑えて受けられる
怖い気持ちは、本当によく分かります。それでも、
「お住まいの自治体名+乳がん検診」で検索して予約してみる―
―今日できるその小さな一歩が、これからのあなたを、そっと守ってくれるはずです。
